車イスに乗っていると

「協力してもらいたい」

「配慮してもらいたい」

と思う場面によく遭遇します。

 

個人的には、最近何も言わなくてもエレベーターのドアを開けてくれたり、

自然にスペースを譲ってくれる人も増えてきたなと感じております。

 

誰かに何かしてもらいたい時、何かしてもらった時、私が気をつけてやっていることがあります。

それは「明るい声で依頼し、笑顔でお礼を言う」ことです。

かなりシンプルではありますが、これで車イスの人にポジティブな印象を持ってもらえたら、

また別の場所で車イスユーザーに出くわしたときに、同じ行動をにしてくれるのではと考えています。

急いでるときや、疲れているときは、笑顔を見せたり大きな声でお礼を言うのは難しいです。

でもそんな時こそ、ちゃんとやろうと決めています。

 

以前、私と同じ様に車イスに乗っている方と電車に乗る機会がありました。

そのとき車イススペースを若いカップルが使っていました

私は、その車イススペースに拘らず、

「どこでも車イスが2台入ればいいや」

程度で考えていました。

 

しかし、一緒にいた車イスの方は、電車に入るや否や

「そこ車イススペースなんでどいてください!!」と一言…(汗)

カップルはおびえるように

「すみません・・・・」

といって場所をあけてくれました。

 

その後も、そのカップルは近くの席にいたので、私は下車するまでめちゃめちゃ気まずい思いをしました。

 

そのズバっと言った車イスの方とは、また別の日に一緒にエレベーターに乗る機会がありました。

小さめのエレベーターだったので、車イス2台入るとほぼ他の人は入れませんでした。

それを見たおじ様が

「これだと入れないな~」

と言われました。

 

私は特に何も思わなかったのですが、一緒にいた車イスの方は声に出して

「入れなかったらエスカレーターから行ったらいいんだよ!」と一言…(汗)

私は一緒にいるのも恥ずかしかったです。

私はそうは思ってないのに、同じ車イスだから同意見と思われてしまいそうで本当に嫌でした。

 

このズバッと言った方は中途で障がいを持ち、車イス生活をしています。

わたしは物心付いたときから障がいがあり、小さい頃から車イス生活です。

何が違うんだろう?としばらく考えていました。

 

考えた結果:

私は小さいときから車イス+周囲は健常者ばかりの生活だったので、

「言うべき場面」と「言うべきでない場面」を、上手く世の中の人と調和しながら生活できているんだと思います。

絶対必要なことはお願いして協力してもらいますが、そうじゃなかったら「車イスの自分」を権力として、空気を読まずにバンバンもの言う事は無いです。

車イスということで嫌な思いをしないように、変な目で見られないために。

そして上手く皆と一緒に生活するために。

 

自然と相手に気づいてもらったり、配慮してもらえるようになるには、車イスの人自身の態度もすごく重要だと考えます。

「車椅子だから遠慮しましょう」と言う意味では決して無いです。

どんな人でも、誰かに何か協力してもらう時、きちんとしたマナーや態度でお願いします

何かしてもらったら、きちんとお礼も言います。それと同じことです。

 

車イスの人=暗い・何も出来ない(または)偉そう・ガミガミうるさいというネガティブなイメージではなく、

車イスの人=明るい・礼儀がある・感謝の気持ちをちゃんといえるというポジティブなイメージを持ってもらいたいです。

イソップ童話の「太陽と風」なら、私は「太陽」で人の心を動かしたいという事ですね。

皆さんいかがでしょうか?

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One thought on “車イスユーザーにポジティブなイメージを!

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