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私はよく周りから

「障害を感じさせないよね」「車イスってこと忘れてた」

と言われます。

それは何故か?改めて考えてみました。

 

① 健常者の中で育ってきたので、自分自身が障害者という感覚がない。

保育園からずっと周りは健常者の友達でした。

「Mizukiちゃんは歩けないのが普通」という感覚で友達も成長したと思います。

そのおかげで私は違和感や疎外感なく一緒に彼らと過ごしてきました。

同じ小・中学校には重度障害者のための特別学級もありましたが、ほとんど関わりがなかったので、「私はその学級にいる人たちとは違う」という感覚で育ちました。

そのためか、小さいときから障害者の人が多く集まる場所に行くと、自分はどうしていいか分からなくて不安になっていました。

 

そんな環境だったので、今でも多くの障害者が利用しているような施設やサービス(障害者が利用しやすいXXXとか)など、そもそも存在すら知らないことが多いです。

利用するものは健常者と同じ。その方が違和感がないというのと、障害者に特化した何かを必要としていない現状があります。

 

行動があまり車イスユーザー(Moon Rider)らしくないです。

例えば、食事や職場のデスクにつくとき、普通のイスに移った方が気持ちいいと感じます。

よくレストランで店員さんがサッとイスを外して

「さぁ、どうぞ!イスを外した方が車イスのまま簡単に入れるでしょう!」

と言わんばかりの笑顔で迎えてくれますが、

「普通のイスに座りたいので、戻してもらえますか?」

と私はお伝えまします。

その方が私にとっては自然です。

 

② とりあえず何でも自分でする。手伝ってもらう事がほとんどない。

車イスを押してもらうことは基本的にありません。

かなり急な上り坂や大きな段差がある場合のみです。

そして助けが必要な時は自分から言います。

誰かが助けてくれるのを待つことはないです。

こんな感じで凄くハッキリしているので、一緒にいる相手もずっと気にしている必要がないです。

 

バッグも自分で持ちます。

そして、大きくて重たい荷物じゃない限りは車イスの後ろにかけません。

見た目がかわいくないし、普通の感覚として自分の荷物は手元に置いておくのが自然と思っています。

 

掃除、洗濯、買い物、料理など自分でできます。

1人暮らし歴は5年(鹿児島→アメリカ→東京)。

生活に必要な行動(トイレ、お風呂、着替えなど)で誰かに手伝ってもらうこともないです。

だから一緒に出かける友達は、私を手伝ったり配慮しないといけないことはほとんどないです。

 

オフィスの重いドアも、健常者の同僚より私が率先して開けるくらい腕力がすごいです。

小学校のとき男子に腕相撲でよく勝っていました。

 

③ 明るく前向き。小さい事は気にしない。

生まれ持った性格もあると思いますが、基本的にポジティブに物事を考えます。

小さいことは気にしないというかすぐ忘れてしまいます。

もちろん全てが上手くいった人生ではありません。

失敗したこともありますが、それをこの性格でポジティブな道へ転換してきたと思っています。

 

明るすぎるそのエネルギーは相手にも影響することが多いようです。

だから周囲の人が私に会いたいと言ってくれます。

 

④ 行動的。一人でどこにでも行く。歩くスピードも速い。

いつも楽しいことを探しているので、それが見つかったらそこに向かって一直線。

どうやったら実現できるかを入念に計画する前にまず走り出します。

が、飽きやすいのが玉に瑕。

 

私はよく出かけます。

いろんなイベントに参加するし、旅行にも行きます。

そして刺激を受けて、また次にできそうな事を閃きます。

 

車イスで進むスピードが速いです。

「Mizukiちゃんを見かけたけど、すごい速さで走ってたから声かけられなかったよ(笑)」

とよく言われます。

歩く人と一緒にいるときは意識してゆっくり進んでいるのですが、それでも「Mizukiちゃん、速い(笑)」と言われます。

通常より3倍くらい遅く進んでるんですが…。私の基本スピードは歩く人の早歩きより速いです。

特に急いでなくてもそのスピードです。

 

⑤ 誰にでも初対面から笑顔で接する。

「いつもニコニコ笑ってるね」とよく言われます。

昔は笑うのが苦手でしが、アメリカに行ったころから意識するようになりました。

というのも、周りが何を言っているか分からなくて、でもその場に無表情でいるのはよくない!

と思い、とりあえず笑顔でいるようにしていたのです。

そしたら皆んな優しくしてくれて友達もたくさんできて、未来の旦那さんまでGETしました(笑)

 

世界中どこでも笑顔を見せられて嫌な思いをする人はほとんどいません。

例えば何かショーを見に行ったとき、舞台に立っている役者を詳しく知らなかったとしても、笑顔がキラキラしている人に私は惹きつけられます

勝手な想像ですが、きっと明るく元気で楽しい人なんだろうと思ってしまいます。

 

人の第一印象は数秒で決まると言われています。

だから私は初めて会う人にはこちらからまず笑顔を見せるようにします。

相手は「車イスだけど、どうしたんだろう?聞いてもいいのかな?何をしたらいいんだろう?」と色々考えていると思うので、こちらからオープンな態度を見せて、相手がリラックスさせて気持ち良く話をしたいと考えています。

 

基本的な理由はこんなところでしょうか。

まとめると、私はパッと見は明らかに障害者だけど、生き方がまったく障害者らしくないのだと思います。

むしろ”健常者”より行動的かも。自分自信も「出来ない事はない」と思っていますが、周りも「あの人なら何でも出来る」と感じているでしょう。

ちなみに、私はこの秋から研究のためアメリカに1年間行きます。

4月に結婚したばかりですが、1人で行ってきます。

驚く人もいましたが、長年付き合いのある友人からは「Mizukiちゃんらしいね」と言われました。

そう、これが私の生き方なのです。

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2 thoughts on “私が周りから「障害者」と意識されない理由

  • 7月 28, 2015 at 12:54 pm
    Permalink

    あなたの発言は他の障害者にどんな気持ちでうけとってもらうことをかんがえましたか?

    Reply
  • 7月 28, 2015 at 9:20 pm
    Permalink

    takapinnさん、コメントありがとうございます。
    私は、障害があっても「できない事」より「できる事」を見て生活しています。世の中は十人十色。それは障害者・健常者関わらずです。私はこの生き方が良いと思っていて、「障害があったとしても色んな事ができるということを読者に知ってほしい」という思いで書きました。健常者の 読者には「こんな車イスの人がいるんだ」と、障害のある読者には「障害があってもこんな生き方もあるんだ」と伝われば良いなと思います。そして、少しでも考え方や行動に変化が起こせれば嬉しいです。

    もちろん障害のある読者のなかには、自由に動くことができなくて不便な思いをされてる方もいるでしょう。でもそればかりを嘆くのではなく、自分が好きな事、誰かのためにできる事を少しずつやっていけばいいのはと私は考えます。

    Reply

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