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障害者手帳を持っていると様々な商業施設の入場料が割引になったり無料になったりします。

例えば映画館はほぼ半額、美術館だと無料のところも多いです。

これは本人だけでなく一緒に行く人同じように割引が適用されます。

ユニバーサルスタジオジャパン、としまえん、ナガシマスパーランド、志摩スペイン村など日本の人気テーマパークは障害者割引を適用しています。

でも、東京ディズニーランドランドは障害者割引がないんです。

何でだと思いますか?

Googleで調べたらすぐ答えが見つかるかもしれませんが、ちょっと自分で考えてみたくなりました。

そもそもテーマパークに障害者割引があるのはなぜなのか?パッと思いついたのは、

一定以上の収入がある障害者がそもそも少ないから。

でも理由はそれだけではないはずです。

そこから更に考えた末に出てきたものは…

一部の設備は障害者にとって使いにくい(または全く使えない)から割引で補っているのでは?

ということです。

もしそれが障害者割引の理由なら、何で東京ディズニーランドは割引がないのでしょうか?

東京ディズニーランドも車イスで乗れないアトラクションはいくつもあるんですよ。

…で、考えついたのが

東京ディズニーランドはもともとアメリカから来たものですよね。

アメリカは”平等”をすごく重要に考えています。

障害者に対しても合理的配慮はしますが特別扱いはしません。

差別されなくて良いなと思う反面、学校でも職場でも平等に評価されます。

日本の障害者をとりまく環境がスタンダードな人からすると逆に厳しい世界とも言えますね。

その”平等”の考えが、東京ディズニーランドの入場料にも反映されているのでは?と考えました。

もちろん、先ほど述べたように車イスでは乗れないアトラクションはあります。

でも、健常者だってテーマパーク内ですべて自分の好きなタイミングで見たり買ったり乗ったりできない訳です。

だからみんな同じ。

できることもあるし、できないこともある。

あともう1つ。

例え乗れないアトラクションがあったとしても、他の部分で絶対にあなたを楽しませますから!!

というプライドというか約束できるものがあるから、割引はしていないのかなという考えも浮かびました。

本当のところはどうなんだろう?

と思い、直接東京ディズニーリゾート・インフォメーションセンターに電話しました。

 

回答は、

障害者の方も健常者の方も一緒に楽しめるシステムやサービスを提供しており、それをよりよくするために日々改善をつづけているため割引という制度は実施しておりません

ということでした。私の仮説はあながち間違いではなかった!やったー!

今回、障害者割引を導入していないケースは2つあると知りました。

1つは、何も考えていないから割引がないケース。

もう1つは、ちゃんと考えた上で障害者も利用できるように工夫しているから割引がないケース。

まだまだ日本では前者の方が多いですが、

「割引があるから不便でもしょうがないでしょ!」

という考え方より、

「少しでも一緒に楽しめるよう努力するから割引はないです」

としてくれた方が、実際に楽しめる人は増えるんじゃないかなと思います。

もっともっとそういう考えで商品やサービスを提供してくれる企業が増えることを願っています!

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11 thoughts on “東京ディズニーランドはなぜ障害者割引がないのか

  • 3月 27, 2016 at 6:15 am
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    移乗やトイレ介助が必要な障害者は、介助者の入園料も負担しなければならず倍の費用がかかってきます。

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    • 3月 27, 2016 at 8:24 pm
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      コメントどうもありがとうございます!確かにその場合は倍の費用がかかってしまうことになりますね。ただ私が感じるのは、介助が必要な障害者だけに限らず、置かれている状況や生活環境によって「費用がもっと掛かる」と思う人は他にもいらっしゃるのではということです。例えば、遠方に住んでいる方は、その分の交通費や宿泊代もかかってきます。それでも「東京ディズニーランド」という非日常的な夢の国で思い出をつくるためお金をかけて来るのではないでしょうか。健常者も障害者も、近隣に住んでいる人も遠方に住んでいる人も、経済的に余裕がある人もない人も、みんな同じお客様です。そんなお客様たちにより”特別な経験”ができるよう設備やサービスの改善を続けている。だから決して安いとは言えない金額設定がされているかと思います。

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  • 3月 30, 2016 at 8:39 am
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    一人当たりの入園料については、価値に見合うと判断すればどんどん値上げしたら良いと思うし、自由に設定したら良いと思います。
    遠方か近隣かというのは、そもそもパークが考える事ではないと思います。

    ただ、トイレ介助や移乗が必要な障害者も、そうでない人も同じ入園料、それが平等というのは疑問を感じます。

    それはトイレや移乗がご自身で可能な人の意見では?移乗やトイレに介助がいらない人は、介助者分の料金負担がないわけですから、そのまま自分の分のみ払って入園可能でしょう‥。でも移乗やトイレに介助が必要な場合は、障害者自身の入園料プラス介助者分の料金も障害者が払っているのです。

    スタッフが移乗等の手伝いをするから介助者無しでも大丈夫というなら分かりますが、現に介助者無しではアトラクション乗車拒否の状況で乗ることが出来ません。自分で移乗が出来る場合でも、「何かあって逃げる時のために」と介助者同乗を求められます。
    介助者同乗を求める、でも介助者の料金は負担というのはおかしいと思います。
    それは平等とは違うと思います。

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    • 3月 31, 2016 at 5:10 pm
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      「トイレや移乗がご自身で可能な人の意見」というより、障害者だけの目線ではなく、もっと広い範囲から見て、この意見を言っています。「もっとこんな料金設定だったら私も行けるのに」と思う人は障害者以外にもたくさんいます。

      介助が必要な障害者という限定した視点で見れば、確かにチケット代の設定に不平等さを感じます。しかしパーク内のアクセシビリティを考えたとき、障害者に限らず全てのお客様が、平等にすべての設備・サービスを利用できるようにはなっていないはずです。

      東京ディズニーランドは、バスや電車など日常的にどんどん利用してください!というサービスとは違います。東京ディズニーランドまで行く、入場する、パーク内を利用する、すべてのプロセスで、すべてのお客様が不平等さを時々感じながらも、家族・友人・恋人と特別な時間を過ごしたくて、みんなそこへ行っているはずです。

      この記事は、半年以上前のものですが頻繁に検索されて、多くの人に読んでいただいています。それはりささんのように「なんでこの料金設定なんだろう?」と不思議に感じている方が多いからだと思います。りささんがお持ちの視点も十分理解できますが、私個人の考えとしてはこの記事を書いたときから変わりません。

      もし、引き続き疑問を感じる場合は、東京ディズニーリゾート・インフォメーションセンターに問い合わせてみてください(http://www.tokyodisneyresort.jp/info/)。私も以前こちらで確認しました。同じような質問は頻繁に受けていると予想しますので、直接東京ディズニーランドとしての考えを聞いてみるのが良いかと思います。

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  • 4月 12, 2016 at 11:09 pm
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    障害者は好きで介助を受けているのではありません。対等というのはある一定の条件のところまで行った時に初めて対等になるのではありませんか?私はストレッチャーだし、人口呼吸器つけているし、パークに行く時には医療関係者同伴が条件になってしまいます。目も自分の力では開けられないのでパレードは音のみ、食事も持参した流動食をチューブから流しています。医療関係者の分、ヘルパーさん2人分、自分の分の4人分を負担して行くのです。レストランでもストレッチャーが大きいからと入店を拒否されたこともありましたし、グッズを買いたくても混んでいて買いたい物がある場所にたどり着けません。以前知り合いがキャストをしていた時にはそういうゲストにバッグヤードから写真の載ったファイルを提供して無事に買いたい物が買えたという話を聞きました。しかしながら、どのキャストも同じ対応をしてくれるとも限りません。それでも広い範囲でみたら?と思われますか?

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    • 4月 17, 2016 at 12:04 pm
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      コメントをいただきどうもありがとうございます。ご説明いただいた内容でのりこさんの状況は理解いたしました。まず、わたし個人の意見としてはこれまでと変わりはないという事をお伝えします。こういう所が不便・利用できない、利用するには別途アレンジが必要という人は、障害の有無また障害の種類・程度に関わらず他にもいらっしゃいます。今月から3年連続でパークチケットが値上げされたことは既にご存知かと思いますが、その理由の1つに入園者数の抑制があると言われています。厳しいようですが結局は、東京ディズニーランドという「特別な場所」で時間を過ごすために、その料金を払えるかどうかかと。金銭的余裕がなかったり、そこまでの思いがなかったり、何か他の状況がそれを許さなければ、行けない人はどんな人でも行けません。その代わりに来場できるお客様にはレベルの高いサービスや商品を提供する、それが東京ディズニーランドの価値の提供方法ではないかなと思います。

      次に、コメント後半部分にある「以前知り合いがキャストをしていた時にはそういうゲストにバッグヤードから写真の載ったファイルを提供して無事に買いたい物が買えたという話を聞きました。」という部分が気になりました。とても良い対応例だと思うのですが、これは東京ディズニーリゾートにフィードバックされましたか?もしされていなければ、「こういう対応をしてくれたら、もっとパーク内で楽しめる人が増えます」ということを伝えてみてください。私の勝手な予想ですが…ご自身の体の状態を書かれてまでコメントされていることから、のりこさんはディズニーランドへ強い愛情を持っているのかなと感じます。強い思いがあり、実際に改善点に気づいている方が発信すれば、相手への影響力はとても大きくなります。同じように困っている人を助けることにも繋がるでしょう。わたしには持つことができない貴重な意見なので、是非伝えていってください。

      レストランの事前予約、ガイドツアー、車椅子用トイレの管理など、お客様にしっかり楽しんでもらうためのサービスや施策は次々に追加され改善を続けています。既にご存知なことも多いかと思いますが、現時点で困っている内容を東京ディズニーリゾートに伝えて、今どんなサービスが利用できるか確認してみてはどうでしょうか?最新の情報を確認し活用することで、バリアをより少なく、楽しい時間をより多くすることができると思いますよ。

      わたし個人の考えとしては以上になります。料金設定への疑問やサービス等については、東京ディズニーリゾート・インフォメーションセンター(http://www.tokyodisneyresort.jp/info/)に直接問い合わせてみてください。

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  • 7月 16, 2016 at 7:37 am
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    東京ディズニーランドランドは慈善事業ではありません。一種の贅沢品ですので、嫌なら利用しないという選択肢もあるわけです。

    身体障碍だけでなく、経済的理由で利用できない人もいます。営利企業がそれらすべての人たちを平等に扱う必要もなければ、義務もないわけです。

    むしろ生命保険会社では障碍者割り増しがあります。

    公共の交通機関や公営の施設であれば問題はあると思いますが、営利を目的としている企業に福祉を期待するのはお門違いかと思います。

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  • 1月 24, 2017 at 11:57 pm
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    昔の記事にコメントしてすみません。私は障害者のホームヘルパーをしています。お聞きします。アメリカの「障害者割引」はどうなっていますか?日本では公共交通、NHK受信料やスポーツ観戦に障害者割引があります。また無いものもあり、演芸やコンサートです。ちなみに私の知る障害者の方は飲み会の時、ガイドヘルパーの分も支払います。

    宜しくお願い致します。

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  • 3月 15, 2017 at 8:42 am
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    パーク側は「日々改善をするために障害者割引を実施していません。」ではなく、日々改善巣をするためであるからこそ、逆に「障害者割引を実施しなければならない」のです。何故なら、障害者は好きで障害者になったわけではないし、自分一人で自立や生活をしていくのが精いっぱいなんだからです。それに予で認められている障害者手帳だって、利用者が申請をしたからと言って、そう簡単には発行をして貰えず、発行をしてもらうのには、それぞれの都道府県知事の厳しい審査を受けなければならないのです。当然それにクリアして、初めて手帳が発行をして貰えるのです。そのことをキャストは勿論、多くの方々に理解をしてもらうために、この障害者割引は早くに実施するべきです。 

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  • 3月 15, 2017 at 10:19 am
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    読んでいると、やはり企業側のコメント、もしくは一生懸命企業への現状擁護してると聞こえます。意図していないと申される可能性もありますが。
    2011の震災から、ガードが固くなりました。アトラクションに乗ることができず、障害者が楽しめなくなったのです。この件も、きっと擁護するコメントになるのでしょうね。
    障害者にとって、そんなこと、健常者よりも、重々承知です。
    あえて、コメントさせていただくのは、ありきたりで、よっぽましだから満足しなさいと言い切ることを、もう少し立場を変えて考えてみてください。
    いろいろな障害者の方たちと、実際ディズニーランドに足を運んだこともなく、イッツアスモールワールドで、満足しなさい。ほらディズニーランドよ!楽しいでしょう?そのアトラクションからも、乗車拒否される障害者もいるのです。
    本当は、乗りたいアトラクションに乗れた!ということが大切なのです。(夢が叶う)
    何が楽しい?アメリカのディズニーランドで楽しめたアトラクションにも乗れなくなった、日本のディズニーランドの現状。これが、企業努力というのでしょうか?
    どうぞ、声高々に言うならば、あなたもいろいろな障害者の方々と共に楽しんできてください。乗りたいと楽しみにしてきて並んでも、係りの人にアトラクションにすべて拒否された障害者にたいして、ほーら他のことで楽しめるから楽しかったでしょう?と、自分の身内、友人の障害者に、同意してもらえるのでしょうか?
    日本のディズニーランドに一番最初に訪れた時の感動と感謝(障害者も楽しめる、介助者も楽に介助できる)があるだけに、2度と訪れることはないなと帰路にくのです。
    障害者が、以前より積極的に、表にでることができる世の中になってきました。ディズニーランドには、より一層の改善、努力を期待するのみです。夢は叶えたい。

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  • 6月 1, 2018 at 2:07 am
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    昔の記事ですが、コメント失礼いたします。
    ディズニーはとても素敵な考え方をしていると思いました!
    アトラクションに乗れないのはなにも障害のある方だけではありませんよ。妊婦さんや体調の優れない方高齢者等は全てのアトラクションを満喫できるとは言えないでしょう。
    障害のある方は介護者が必要になる場合もあるかもしれません。しかし、クルーが対応する事も必然的に増えるわけです。ここを理解してない方が多く見受けられます。夢の国と言えども企業ですよ。お金で空間を買うのですからそれ相応の料金を支払うのは当然です。
    障害のある方に配慮した世の中ではありますが、遊園地の料金にまで配慮を求めるのは如何なものでしょうか。割引を行う企業もありますが、それは当然のことではなく経営のやり方の1つなだけです。
    お客様全体のことを考えエンターテイメントで魅せようとするディズニーの姿勢を、料金ばかりで勝負している他社は見習って欲しいです。

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