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シラキュースは曇りの日が多いです。
そして雨もよく降ります。
わたしはレインコートを着るのが面倒くさくて、大雨のとき以外はそのまま濡れていきます。
先日、小雨の降るなかバスを待っていると、中国人留学生が突然話しかけてきました。
私の友達も傘持ってるから、コレ使って良いよ!
そう言って折りたたみ傘を差し出してきました。
シラキュースのバスは、日本のように定刻に来くることは滅多にありません。
またバス停に屋根はなく、雨の日はずっと濡れながら待つことになります。
(見ず知らずの私にそんなに優しくしてくれるなんて…)
久々に人の温かさに感動していました。
そして、またある雨の日のこと。
オフィスからバス停まで濡れながら走っていました。
あと50mでバス停というところで後ろから中国語が聞こえてきました。
その声はだんだん大きくなり「なんだろう?」と振り返ってみると…
中国人留学生が傘を差し出しながら私に話しかけていました。
留学生:「(中国語で私に話しかけている)」
わたし:「えーっと…私、あっちのバス停に行くんだけど」※ここから英語です
留学生:「バスはこっちにも停まるよ」 ※バス停は2つあります
わたし:「あ、でもいつもあっちのバス停で乗ってるから…」
留学生:「あっちのバス停は事故があって、今バスは停車できないって警察がいってたんだ。こっちのバス停に行った方がいいよ」
わたし:「あ、そうなの?」
留学生:「もうすぐバスが来るから急ごう。僕が坂を押すから。」
そう言って、バス停まで傘を差しつつ車イスを押してくれました。
この人のお陰で長時間雨に濡れずに済んだのです。
最後にお礼を言いたいなと思っていたら…
なんと同じアパートの同じビルに住んでる人!
「どうもありがとう!さっきは助かったよ~!」
と私が言うと、少し恥ずかしそうに
「どういたしまして」
と返してくれました。
私はほぼ毎回、同じバス停から同じ時刻のバスに乗っています。
きっとこの人は、前にバス停で私を見た事があったのでしょう。
この雨の日は、停車しないバス停方面に行く私を見つけて「そっちには行かない方がいいよ」と教えてくれたのだと思います。
見ず知らずの困っている人をとっさに助けられる人って本当に凄いです。
だってちょっと勇気がいるじゃないですか。
逆の立場なら、私も同じことができるかな?なんて色々考えました。
シラキュースに来て1ヶ月。
大変な事もたくさんありましたが、こんな素敵な事もたくさん経験しています。