実践で学ぶ!障害学生に求められるセルフ・アドボカシー ~ワシントン大学 DO-IT Part 3~

実践で学ぶ!障害学生に求められるセルフ・アドボカシー ~ワシントン大学 DO-IT Part 3~

DO-ITオフィスでの取材翌日、年に3回行われるという交流会に招待していただきました。参加者は、過去にスカラーズ・プログラムに参加した学生、また現在参加中の学生とその両親。学生と両親が集まる部屋は別になっていて、学生は学生同士で近況報告をし、親は親同士で情報交換ができる場になっています。すごく良いなと思ったのは、親同士の交流。子供に障害があるといろいろなことが不安になります。これまでに経験がなかったり、情報不足だったりすると親が守りに入ってしまうことは自然なこと。親同士が集まれる場があれば、抱えている悩みを共有することができ、他の参加者からアドバイスを得たり、いっしょに解決策を考えてもらえたりとポジティブな方向に進んでいくことができるのです。

実践で学ぶ!障害学生に求められるセルフ・アドボカシー ~ワシントン大学 DO-IT Part 2~

実践で学ぶ!障害学生に求められるセルフ・アドボカシー ~ワシントン大学 DO-IT Part 2~

DO-ITの中で特に注目すべきプログラムは、「スカラーズ・プログラム」。プログラムの研修生として選ばれた生徒は、年間を通して大学生活に体験をしながら学んでいきます。その上で大学側にどうやってサポートを依頼したら良いのかということも考え、これも実際に練習します。

このように障害者が自分に必要なものや困っていることを理解し、自分自身でその思いを伝えていくことを、英語で「セルフ・アドボカシー」と言います。通常、子供達は家庭や学校で自然にセルフ・アドボカシーを学んでいきます。しかし、障害児には大人が介入しすぎて子供自身が直接セルフ・アドボカシーを学ぶ機会が少ない状況があります。

実践で学ぶ!障害学生に求められるセルフ・アドボカシー ~ワシントン大学 DO-IT Part 1~

実践で学ぶ!障害学生に求められるセルフ・アドボカシー ~ワシントン大学 DO-IT Part 1~

ワシントン大学にあるDO-ITオフィスを訪問しました。創設者Sheryl氏は、中学校での教員時代にアシスティブ・テクノロジーという障害者をサポートする技術に興味を持ち始めました。1984年、マッキントッシュが世に出てきたとき「ITが社会を変える時代がやってくる」と感じた彼女は、これまで学んできたことや教員の経験、そして新しいITという技術を使って障害者と健常者のギャップを埋めたいと考えました。障害者にとってアメリカで義務教育である高校までの環境と、大学への進学後の環境は大きく異なります。その状況に課題を感じたSheryl氏は障害のある生徒が、義務教育から大学進学へうまく移行できるようなサポートをしたいと考え、このDO-ITプロジェクトを開始しました。

障害をテーマに円卓会議。そこで見つけたアメリカの変化とは? ~マイクロソフト訪問 Part 3~

障害をテーマに円卓会議。そこで見つけたアメリカの変化とは? ~マイクロソフト訪問 Part 3~

マイクロソフト訪問の最後のレポートです。「障害」をテーマにディスカッションをする機会をいただき、8名のマイクロソフト従業員の方にご参加いただきました。教育や職場、また日常生活の中で、それぞれが経験したことや課題を乗り越えるためのヒントなどを共有し、新しい発見がたくさんありました!

Facebookページ ” 777いいね! ” 達成記念イベントのお知らせ “Thank you for 777 LIKES on Facebook Page” Event

Facebookページ ” 777いいね! ” 達成記念イベントのお知らせ “Thank you for 777 LIKES on Facebook Page” Event

Moon Rider 7 ProjectのFacebookページが「777いいね! 」に到達しました!読者の皆さまに日頃の感謝を込めて、プライベートSkypeトークイベントを実施します。Jeff & Mizukiと直接話をしたい!質問をしたい!という方はぜひ奮ってご応募ください!
We are pleased to announce that Moon Rider 7 Project’s Facebook page has reached “777 LIKES”! Now, to express our appreciation for our blog readers, we would like to host an private Skype online event to talk to you individually.

障害者の学習環境について考える

障害者の学習環境について考える

アメリカの障害者への教育についてお話を聞くため、Kristen McMaster氏を訪問しました。彼女は、ミネソタ大学の特殊教育プログラム・コーディネーターです。

Kristen氏はテネシー州ヴァンダービルド大学で特殊教育を学びました。数年間、高校にて様々な障害のある生徒へ指導をし、特殊教育テクノロジーで修士号を取得するため再びヴァンダービルド大学に戻ります。研究を進めるなかで、Doug Fuchs教授と出会い、彼が行っていた学習障害や高等教育課題の研究に取り組むことに。博士課程では、Peer Assisted Learning Strategies (PALS)というプログラムに力を注ぎました。これは、一般教育において障害や学習で困難を抱えている生徒たちをサポートする個別指導プログラムです。

障害者への高等教育が世界を変える

障害者への高等教育が世界を変える

シラキュースで研究を始めてから教育にもっと関心を持つようになりました。ミネソタ訪問では、障害者の教育分野に詳しいWendy Harbour氏にインタビューをする機会をいただきました。彼女は以前、シラキュース大学の教授として在籍しており、現在はAHEADという障害者の高等教育支援団体で働いています。