ワシントンDCにてアメリカ障害者協会を訪問しました!

ワシントンDCにてアメリカ障害者協会を訪問しました!

ワシントンDCで最初に訪問したのは、AAPD(アメリカ障害者協会)。取材に応じてくださったのは、アウトリーチ・ディレクターのZach Baldwin氏です。AAPDでは様々なプロジェクトを通して、障害者の平等な機会や経済的パワー、自立生活などを促進しています。今回は私の研究テーマである「雇用」を中心にお話を伺いました。

ニューヨーク国連本部で第9回障害者権利条約締約国会議に出席しました!

ニューヨーク国連本部で第9回障害者権利条約締約国会議に出席しました!

私は先週からニューヨークシティ(NYC)に来ています!今回NYCに来た最大の目的は、ニューヨーク国連本部で開催された第9回障害者権利条約締約国会議への参加です。この条約はまさに障害者の権利を守るための国際レベルのルールであり、2006年に国連総会で採択されました。日本政府は2007年にこの条約に署名し、国内の障害者制度を改善したのち2014年に条約を締結しました。今年4月に障害者差別解消法がスタートしましたが、これもこの障害者権利条約の内容に沿うために行われたものです。3日間の会議を通して得る情報や考えることがたくさんあり、また新しいネットワークも広げることができました!

「日本の障害者雇用課題」をテーマにRooted in Rightsと動画を制作しました!

「日本の障害者雇用課題」をテーマにRooted in Rightsと動画を制作しました!

Rooted in Rightsというのは障害者の人権やアドボケートを目的に活動しているプロジェクトです。2月にシアトルにあるDisability Rights Washingtonを訪問した際、このプロジェクトへの参加依頼を受けました。「これはまたと無い機会!」と思い、二つ返事でOKしました。日本の障害者雇用について多くの人に伝えられる絶好の機会だと思いました。Rooted in Rightsと協働したこの動画では、日本における障害者雇用の課題と、それを変えていくにはどうしたら良いかを提案しています。

その動画がついに昨日、公開されました!まだチェックしていない方は是非ココから見てみてくださいね。

障害者と健常者、意識の違いとは?

障害者と健常者、意識の違いとは?

ボストンで最後に訪問したのは障害者アドボケートのJohn Kelly氏です。今から32年前、25歳のときに事故で四肢まひとなり現在は車イスで生活されています。健常者として生活した期間が長かったため、障害と向き合っていくには大きな苦悩があったそう。

アクティブな活動経歴を聞いた私は、以前から不思議に思っていたことをJohn氏に聞いてみることにしました。「 なぜアメリカにはこんなに障害者アドボケートがいるのか?」John氏はご自身のセオリーを基に、アメリカの歴史や文化について教えてくれました。

女性と障害者は職場を変えるキーパーソン

女性と障害者は職場を変えるキーパーソン

仕事をする上で障害者であることが不利に働くことがありますが、女性であることもまた不利になる場合があります。ボストンでお会いしたLisa Iezonni氏は、マサチューセッツ総合病院に勤務しながら、ハーバード大学医学大学院でも教壇に立ってる女性教授。多発性硬化症のため日常生活では車イスを使っています。彼女が現在のキャリアを積むまでには、女性+障害者であることから様々な困難がありました。アメリカの新しい法律や教育の変化が、どのようにの職場環境にも変化を与えているかお話してくださいました。

テクノロジーと障害者国際会議に参加しました!

テクノロジーと障害者国際会議に参加しました!

3月の末にカリフォルニア州サンディエゴで開催された「第31回 テクノロジーと障害者国際会議」に出席しました。この国際会議では職場や学校など障害者の日常生活をサポートしてくれる最新テクノロジーについて学ぶことができます。もともと私は参加者の1人として登録していたのですが、ワシントン大学で取材したDO-ITのSheryl Burgstahler氏から「プレゼンターとして加わってほしい」という嬉しい依頼が!DO-ITプログラムは日本を含むアジア各国でも活動しており、その取り組みについて話すプレゼンのなかで、私から日本の障害者の教育と雇用について少し話をさせていただきました。

実践で学ぶ!障害学生に求められるセルフ・アドボカシー ~ワシントン大学 DO-IT Part 3~

実践で学ぶ!障害学生に求められるセルフ・アドボカシー ~ワシントン大学 DO-IT Part 3~

DO-ITオフィスでの取材翌日、年に3回行われるという交流会に招待していただきました。参加者は、過去にスカラーズ・プログラムに参加した学生、また現在参加中の学生とその両親。学生と両親が集まる部屋は別になっていて、学生は学生同士で近況報告をし、親は親同士で情報交換ができる場になっています。すごく良いなと思ったのは、親同士の交流。子供に障害があるといろいろなことが不安になります。これまでに経験がなかったり、情報不足だったりすると親が守りに入ってしまうことは自然なこと。親同士が集まれる場があれば、抱えている悩みを共有することができ、他の参加者からアドバイスを得たり、いっしょに解決策を考えてもらえたりとポジティブな方向に進んでいくことができるのです。

実践で学ぶ!障害学生に求められるセルフ・アドボカシー ~ワシントン大学 DO-IT Part 1~

実践で学ぶ!障害学生に求められるセルフ・アドボカシー ~ワシントン大学 DO-IT Part 1~

ワシントン大学にあるDO-ITオフィスを訪問しました。創設者Sheryl氏は、中学校での教員時代にアシスティブ・テクノロジーという障害者をサポートする技術に興味を持ち始めました。1984年、マッキントッシュが世に出てきたとき「ITが社会を変える時代がやってくる」と感じた彼女は、これまで学んできたことや教員の経験、そして新しいITという技術を使って障害者と健常者のギャップを埋めたいと考えました。障害者にとってアメリカで義務教育である高校までの環境と、大学への進学後の環境は大きく異なります。その状況に課題を感じたSheryl氏は障害のある生徒が、義務教育から大学進学へうまく移行できるようなサポートをしたいと考え、このDO-ITプロジェクトを開始しました。

自分の障害を履歴書に書きますか?~ボストン自立生活センター 後編~

自分の障害を履歴書に書きますか?~ボストン自立生活センター 後編~

履歴書に自分の障害を書くことは、日本人の私にとってごく普通のことでした。しかし、ボストン自立生活センターのSarah氏から言われた一言でハッと気がついたことがありました。日本では当たり前のように考えられている障害の公開や、障害を証明する障害者手帳。この仕組みは良い面もありますが、この仕組みがあることでいつまでも健常者と障害者を分けて考えてしまうことにも繋がっていないでしょうか?皆さんはどう思いますか?

失敗が次の成長に繋がる!「リスクを負う尊厳」とは? ~ボストン自立生活センター 前編~

失敗が次の成長に繋がる!「リスクを負う尊厳」とは? ~ボストン自立生活センター 前編~

ボストンでは障害者自立生活センター(Boston Center for Independent Living)にて、Allegra Stout氏とSarah Kaplan氏にお話を伺いました。今回の取材で一番興味を持ったのは、Transition Internship Program。開始して6年目になるこのプログラムは、障害のある高校生を対象にした有給インターンシップです。提携しているのは地元ボストンの営利・非営利団体、一般企業、教育機関、政府機関など。生徒自身が「できる事」ではなく「やってみたい仕事」を重要視してコーディネートされています。その理由とは何なのでしょうか?