実際にCostcoの店舗を見学させていただき、様々なバックグラウンドを持った人たちが生き生きと働ける職場環境があると実感しました。日本ではまだまだ表に出る仕事に、障害者が配置されていない環境があります。それは何故でしょうか?表に出る仕事はできないと思われている?表に出すことが恥ずかしいと思われている?その両方のケースもあるのかなと思います。ただ業界によっては、大部分のポジションが表に出てお客様と接する仕事というところもあるでしょう。そういう業界ではどうやって障害者雇用を促進していけばいいのでしょうか?
店頭でプロフェッショナルに働く障害者たち ~Costco訪問 前編~
すべての従業員が自分の可能性を広げられる会社 ~Amazon訪問~
女性と障害者は職場を変えるキーパーソン
実践で学ぶ!障害学生に求められるセルフ・アドボカシー ~ワシントン大学 DO-IT Part 3~
DO-ITオフィスでの取材翌日、年に3回行われるという交流会に招待していただきました。参加者は、過去にスカラーズ・プログラムに参加した学生、また現在参加中の学生とその両親。学生と両親が集まる部屋は別になっていて、学生は学生同士で近況報告をし、親は親同士で情報交換ができる場になっています。すごく良いなと思ったのは、親同士の交流。子供に障害があるといろいろなことが不安になります。これまでに経験がなかったり、情報不足だったりすると親が守りに入ってしまうことは自然なこと。親同士が集まれる場があれば、抱えている悩みを共有することができ、他の参加者からアドバイスを得たり、いっしょに解決策を考えてもらえたりとポジティブな方向に進んでいくことができるのです。
実践で学ぶ!障害学生に求められるセルフ・アドボカシー ~ワシントン大学 DO-IT Part 2~
実践で学ぶ!障害学生に求められるセルフ・アドボカシー ~ワシントン大学 DO-IT Part 1~
ワシントン大学にあるDO-ITオフィスを訪問しました。創設者Sheryl氏は、中学校での教員時代にアシスティブ・テクノロジーという障害者をサポートする技術に興味を持ち始めました。1984年、マッキントッシュが世に出てきたとき「ITが社会を変える時代がやってくる」と感じた彼女は、これまで学んできたことや教員の経験、そして新しいITという技術を使って障害者と健常者のギャップを埋めたいと考えました。障害者にとってアメリカで義務教育である高校までの環境と、大学への進学後の環境は大きく異なります。その状況に課題を感じたSheryl氏は障害のある生徒が、義務教育から大学進学へうまく移行できるようなサポートをしたいと考え、このDO-ITプロジェクトを開始しました。
自分の障害を履歴書に書きますか?~ボストン自立生活センター 後編~
失敗が次の成長に繋がる!「リスクを負う尊厳」とは? ~ボストン自立生活センター 前編~
未来の教育のカタチ 〜ダイバーシティの力〜
2月に訪問したシアトルでは、Academy for Precision Learning(APL)という非営利の私立学校を訪問することができました。APLは全校生徒109名、K12(幼稚園~高校まで)の生徒が学んでいます。障害のある生徒も障害のない生徒も一緒に学ぶインクルーシブ教育を実施しており、障害の種別では自閉症がもっとも多く、他に知的障害、学習障害、注意欠陥・多動性障害、うつ病などの生徒が在籍しています。APLの最大の特徴は、生徒一人ひとりに合わせた教育環境を作れるというところ。「同じ科目を同じスピードで学べない人がいっしょの教室で学ぶ意味があるのか?」日本の一般的な教育環境から見ると不思議に感じるでしょう。一緒に学ぶことにはとても重要な意味があるのです。