先日、私と同じように車椅子で生活している女性とお話をする機会がありました。
わたしの彼が健常者の台湾人と教えると彼女はとても驚いていました。
しかもアメリカで出会ったというと更にビックリしていました。
私にとってジェフとの出会いは運命的とは思いますが、”車椅子に乗っている私”にとって特別なこととは思っていません。
しかし、彼女から言われたのは、
「(自分は)障がいがあるからこれまでお付き合いしてきた人も障がいがある人がほとんど。
健常者でしかも外国の人に声をかけられるなんて、相当な魅力ないと無理でしょう」
でした。
私はその時すごく違和感を感じました。
健常者と障がい者が恋愛や結婚をするのは日本でもそんなに珍しくないです。
でもこういう風に考えている(または周囲からの情報でそう思い込んでいる?)人がまだまだいる事を残念に思いました。
若い頃の私は逆の考えを思っていました。
アメリカに留学する前、知り合いに
「今度車椅子バスケの選手を紹介するよ。彼女が欲しいらしくて」
と言われたことがあります。
その時もすごく違和感を感じました。
「私が車椅子だから車椅子の男性を紹介するってこと?」と。
私は保育園から大学までずっと健常者の中で生活をしてきて、友人も99%以上が健常者。
そういう環境で育っているので彼氏ができるとしたら、その人も当然健常者と考えていました。
そのあともしばらく悶々と考えていたのを覚えています。
(結局その車椅子バスケ選手は紹介してもらいませんでした)
いま私が思うことは、自分に障がいがあっても付き合う相手は健常者・障がい者でもどちらでも良くて、肝心なのは自分がその人自身を好きかどうか。
障がい者だから障がい者としか付き合えないなんてこと絶対無いし、
相手のカラダの状態を色々考える前にその人の考え方や人柄、笑顔とか「好き!」って思えるところを見つけてしまえば、
ココロのままに好きになれば良いと思うんです。
最近ジェフともこの話をしました。
障がい者・健常者問わず素敵な出会いはどうやったら見つけられるのか?
という問いに対して、ジェフ先生の結論は…
1. まずは外に出る
2. 自分の趣味・関心がある集まりに参加する
3. 経済的に自立する
だそうです。
私が一番重要だと思うのは2番。
自分の趣味・関心がある集まりに参加するということは、既に共通の関心事がある人がそこにいるので、障がい云々の前に一緒に盛り上がれる事があるということ。
私自身も目標であったアメリカ留学をして、ジェフも夢だったアメリカ留学をして2人は出会いました。
以前このブログにも書いたと思いますが、ジェフが最初に私に声をかけた時、足の障がいの事は一切気にしていなかったそう。
同じ年に、アメリカというバリアフリーが進んだ国で出会って、協力的な友人に恵まれた(時・場所・人がちょうど良いバランスだった)ことには本当に運命を感じます。
長くなりましたが…伝えたい事は、自分の障がいによって好きになる対象の人を限定しないでほしいということです。
障がいでは無く、あなた自身が持っている魅力に気づいてくれる人はいます。
また自分から「私は障害があるから…」というのが口癖になっていると、相手に「この人は障がい者だ」と余計意識させてしまうかも?
わたしの友人でも一緒にいて障がい者を意識させる人とそうでない人がいます。
私自身はまったく意識させていないタイプ(らしい)ので、そういう面でも彼へのプレッシャーは少ないのだと思います。
相手に不自由な部分を伝えるより、自分が自然と笑顔になれる好きな事や関心事を共有できれば、あなたという人間を好きになってもらえるのでは?と私は考えます。