以前、「車イスユーザーにポジティブなイメージを!」の記事で私の思いを書いたのですが、先日ある車イスユーザーのブログでこんな内容を見つけました。

 

駅で幅の広い改札を通ろうとしたら、ちょうど電車が到着したようで、向かいからたくさんの人の流れが来た。

その集団が通り過ぎるまで自分が改札を通れないから、駅員に彼らを止めるように言った。

そして、それを自分が言う前にそう行動してほしいと伝えた。

 

これを読んだときすごく衝撃を受けました。

実は私も東京に出てきて数年は、この状態が本当に嫌でした。

特に朝の通勤時は人の波がすごくて、どの改札もどんどん人がやってきます。

私が待っているのに駅員さんは気づいているけど何もしない。

それにモヤモヤ、イライラしていました。

(特にそれを駅員さんに伝えることはなかったですが)

 

しかし、ある時から考え方がガラっと変わったんです。

 

私はこの幅の広い改札を通って早く目的地に行きたい。

で、他の人たちも(改札はどれでもいいかもしれないですが)早く目的地に行きたいんですよね。

 

となると、思いは一緒だから私だけのためにこの人の流れを止める必要はないんじゃないかと思うようになりました。

例えば、私は体質上、トイレが長く我慢できないので、

「早く改札を通ってトイレに行きたい!もう限界!」

ということであれば、ちょっとお願いして止めてもらうのは有りなのかなと思います。

緊急時はってことですね。

「早く行かないと会社に遅刻する!」

というのも理由になるかな、とも考えましたが、そもそも遅刻しないように自分が余裕をもって家を出てないだけで、責任は自分にあります。

 

そう考えていくと、エレベーターも一緒だと思います。

大きく見るとみんな同じ目的(目的地に行くためのアクセス方法として)で乗っているんですよね。

 

最後に、車イス用トイレについても少し。

前までは歩ける人が車イス用トイレを使っていると

「歩ける人は普通のトイレ使ったらいいのに!」

とブーブー言っていたのですが、よく考えたら…私も普通のトイレ使えるんですよね、

それも結構スムーズに(笑)

もっと言えば、和式トイレも使えるんです。

足に力があってしゃがめるので。

「…ということは、私も普通のトイレを使ったらいいんだな。使えるんだし。」

と考え方が変わったのです。

 

長々と書きましたが、結局「使える人が使えるものを使う」というのが自然の流れになっているということです。

それを変えることはなかなか難しいです。

だからと言って、「車イスだからこうしてください!それはしないでください!」と無理やり自分のいいように優先してもらうのは平等とは言えないと思います。

今後私たち車イスユーザーとその他の人たちが良い関係を築きながら社会で共生するためには、

こちら側が言いたい事を言い続ければ良いということでは決してないと思います。

ポジティブに自然なかたちでお互いが気持ち良い社会を作っていきたいです。

そう考えるMoon Riderが増えて欲しいと願います。

Tagged on:     

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です