This article is also available in: English
車イスに乗っていると黙っていても目立つので、知らない人から色々と声をかけられます。
多くは応援や励ましの言葉ですが、中にはショックなものもあります。
そしてよく覚えているのはショックな言葉の方です。
中学生のとき、横断歩道で信号待ちをしていたら、40~50代の女性に突然「可哀想に」と言われたことがあります。
見ず知らずの人にそんなにハッキリ言われたことは無かったので、
「私の何を知ってんねんっ!!!! コラーッ(#`Д´)ノ」
と心の中で怒り爆発。
車イスだと不便なことはあるけど、不幸じゃないし。
可哀想でもないし。
普通に勉強もできるし。
友達もいっぱいいるし。
毎日楽しいし!
とずっと心の中で考えながら学校にいきました。
でも家に帰ってから母にその話をしたときは、やっぱり涙がでてきました。
自分は可哀想と思っていなくても、世間にはそう見る人もいるんだと知って悲しかったのです。
でもそれ以降、同じような経験はほとんどないです。
少し言われることがあっても、冷静に対応できるようになったというのと、
わたし自身が自信をもって活き活きと生活しているから「可哀想」にはまず見えないのだと思います。
人の考えや言動を簡単に変えることができないなら、自分がそう見られないように生きていくしかないと今は思っています。
人に見られる場所にいくことで、辛い思いをすることもありますが、
そんなショックな声をかける人を少しでも減らすには、車イスの人が街中のどこにいても「普通」と思われることです。
そのためには、もっと車イスユーザーが外に出ていく必要があります。
いつもアメリカの話になってしまいますが、私が留学していた2年間は年配の方にも子供たちにもジロジロ見られることはありませんでした。
それくらい車イスの人が街中にいるのは「普通」なことなのです。
最後に…車イスに乗っていると子供たちも不思議そうに見てきます。
以前エレベーターに乗っていて、ドアが開いた瞬間、外で待っていた3~4歳くらいの男の子が私を見て
「なんで!?」
と大声を出しました(笑)
本当にピュアな気持ちから出てきた質問だったので、あまりにかわいくてジェフと笑ってしまいました。
「今度『なんで?』と子供に聞かれたら、なんて答えようかな~」
と話しながら家に帰ったのでした(*vωv)