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本日、BASE incでの第二弾の記事をリリースさせていただきました。
タイトルは 障害は恋愛の壁にはならない!です。
数年前からボランティア活動を通じて、車イスに乗っている女性と知り合う機会が増えました。
その中でよく話になるのがやっぱり恋の話。
「車イスだと恋愛は難しいのではないか…」
という人が結構います。
実はわたしもその1人でした。
真剣に向き合う勇気がなかったのです。
そんな私が初めての恋愛で気づいたことをまとめました。
これを読んで誰か1人でも、一歩前に踏み出してくれる人がいたら良いなと思います。
ぜひ読んでみてください♪
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《 障害は恋愛の壁にはならない! 》
=== 記事更新 2016. 3. 28 ===
BASE incは2016年3月末にサイトをクローズ予定のため、
オリジナルの記事は以下に掲載させていただきます。
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障害は恋愛の壁にはならない!
私は今まで自分から告白したことがありません。「好きな人に告白する」という“勇気”がほんの1ミリもなかったからです。
恋愛をすることは、普通の女の子と同じように夢見てきました。でも、徐々に車イスで「できること」「できないこと」が分かる年齢になり、恋愛は私のなかで「車イスではできないこと」に分けられていました。
12歳のとき、20歳の自分にあてた手紙をタイムカプセルに入れるという学校のイベントがありました。私はそこに「(20歳までに)結婚していますか?」と書きたかったのですが、「未来の自分を悲しませてはいけない」と思い、あえてその質問を書きませんでした。
なぜ恋愛に対して勇気がなかったのか?それは、告白してフラれることを考えるとすごく怖かったから。フラれる理由が、自分の努力で直せることならまだ良いんです。「歩けないこと」を理由に断られたらどうしようとずっと悩んでいました。歩けなくても努力でクリアしてきたことが沢山あった人生。だからこそ、努力でどうにもならない「障害」を理由に拒否されるのが怖かったのです。
そんな私に、20歳で初めての彼氏ができました。この出会いで私の人生は劇的に変わりました。1人1人恋愛のカタチは違うと思いますが、過去の私のように、恋愛に臆病になっている方へお伝えしたいことがあります。
1.あたなは愛される対象になっています。相手からの真剣なアプローチを見逃さないで。
初めての彼は台湾人でした。出会った場所は留学先のアメリカです。最初に声をかけてくれたのは彼の方。その日から毎日連絡をくれるようになりました。この時点で「あれ?私のこと好きなのかな?」と気づく人も多いはず。でも私は違います。「絶対この人は他の目的がある!騙されないぞ!」と真剣に考えていました(笑)
というのは、出逢って間もない“車イス”の私をすぐ恋愛対象としてみる男性はいないと思い込んでいたから。この話をしたとき、彼は大笑いして教えてくれました。
「最初キャンパスで見かけたときに、笑顔がすごく素敵だと思ったんだ。いま思えば不思議だけど、そのとき車イスのことはまったく気にも留めなかった。パーティーで会えたときは話かけることしか考えてなかったよ。」
その言葉を聞いたとき、『車イスで恋愛は無理』という考えは間違っていたと気づきました。心が本当に軽くなったのです。人が誰かを好きになる瞬間、障害はその弊害にはならないということを彼との出会いから教わりました。
2.尊敬される人になりましょう。一緒にいたいと思ってもらえる存在になれれば円満です。
恋人という存在は、家族や友人とはちょっと違います。家族との関係ほど何でもオープンにできて、どんなわがままも許されるという相手ではない。かと言って、友人との関係ほど距離をおく相手でもありません。私にとって彼は初めての恋人だったので、その距離感を掴むのに苦労しました。
日本にいた頃の私は、小さいころから自然に特別扱いされる環境もあり、超がつくワガママ娘でした。付き合い始めたのは渡米後すぐだったので、彼もそのワガママ加減にウンザリしていたようで…ある日、「君は何でも欲しいものを与えられてきたんじゃない?」と言われました。
その時にハッと気付いたです。「彼は恋人であって、家族でも友だちでもないんだ。“好き”という気持ちがなくなったら、もう一緒にいることはできない。一緒にいると楽しい、自分も成長できる!と思われる存在にならないとダメだ」と。
もちろん障害が原因で、相手に何かを頼む機会は多いです。でも、そればかりではただ相手の負担になるだけ。自分ができることで相手を楽しませたり、前向きな考え方や行動で相手にいい刺激を与えることはできます。彼に尊敬してもらえる女性であり続けること、これは私が長く付き合う上で大切にしていることです。
3.できないことがあってもいい。本当に愛してくれる人なら一緒に考えてくれます。
すごく素敵な恋人ができたとしても、私の日常で”できないこと”は特に変わりはありません。レストラン入り口に階段があったり、映画館でも車イスで入れる席は限られてます。電車に乗ってどこかに出かけるにしても、通常の2倍の時間がかかることもあります。デートしたくても外にバリアがたくさんあるのです。「こんな私に付き合ってくれる人がいるんだろうか?友だちにでも気を使うのに…」と過去の私は考えていました。
でも大丈夫。本当に愛してくれている人は、考える視点が全く違います。そもそも車イスだからできないことに対してイライラすることはありません。彼にとって「階段があるレストランに行くこと」や「時間通りの電車に乗ること」は目的ではないからです。彼が一番したいこと、それは一緒に出かけて楽しく時間を過ごすことなんです。
彼が昔からよく言う言葉があります。
「この店は“僕たち”には難しそう」
「“僕たち”は別ルートから行こう」
行けない場所、できないことは、私の障害が原因ではあるものの、彼はいつも2人のこととして話してくれます。自分ができないことを必要以上に攻めることはないです。愛する人と一緒に考えてベストな方法を見つけていってください。
幸せになれるチャンスは誰にでもある。恋愛することを諦めないで!
こんな大切なことを教えてくれた彼と今年の春に結婚しました。海を越えて4年間の遠距離恋愛、更に4年間の同棲生活を経てやっとゴールインです。ここまで一緒にいてくれた彼には本当に感謝しています。そして、これからは「夫婦」としてより強く支え合っていこうと思います。
恋愛は1人ではできません。自分が誰かを好きになって、その人に自分のことも好きになってもらう必要があります。世界には70億人以上の人がいて、どこにその運命の人がいるかもわかりません。でもだからこそ、その奇跡が起こる瞬間を人は求めているのではないでしょうか?
そして、そのチャンスは障害を持つ人にも必ずあります。障害は恋愛の壁にはなりません。一歩前に踏み出してみませんか?
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