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こんにちは、Mizukiです。

Facebook訪問前編では、視覚障害のユーザーの課題と取り組みについてご紹介しました。

後半は私のリサーチテーマである、”障害者の働き方”についてレポートします。

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Mizuki, Sheomei氏, Matt氏

 

日本では、今年の4月から障害者への合理的配慮が法的義務化されます。

障害者が仕事をする上で必要となるものを企業側が提供しなければなりません。

Facebookではどうなっているのか気になったので

全盲のMatt氏にどんな合理的配慮を受けているか尋ねてみました。

 

すると・・・

 

ええ、合理的配慮は受けています・・・

でも私だけではなく、ここで働く全員が合理的配慮を受けていますよ。

周りを見渡してみてください。

一人ひとりデスクの高さが違うでしょう。

ある人は立ったまま仕事できるよう高い位置にデスクがある。

座って仕事をする人もいますが、それでも一人ひとり自分の好きな高さに調整できます。

 

この回答に私は衝撃を受けました。

これまで合理的配慮=障害者のためだけと思っていたからです。

障害を持っていなくても、より快適により生産性を上げるために最適な労働環境って一人ひとり違って当然。

障害者のためだけに何かをアレンジする(=ある意味では特別)のではなく

障害者も含めた従業員1人ひとりが働きやすい環境を企業が提供できること、

それが理想の姿なんだと感じました。

 

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Facebook社内カフェテリア

 

様々なバックグラウンドを持った従業員が働くFacebook。

CEOのMark Zuckerberg氏、COOのSheryl Sandbergなど経営層は、社内のダイバーシティ(多様性)をとても大切しています。

そこにはもちろん、障害のある人も入ります。

そしてやはり、重要視されるのは”その人は何ができるか”ということです。

 

Facebookは障害のある従業員に対しても他の従業員と同じように扱います。

採用・昇進・プロジェクトメンバーに入れるかどうか…など

全ての判断基準はその人の”障害”ではあありません。

その人の”能力”です。

 

しかし、障害のない従業員と同じように扱われるからこそ、障害があっても同じように仕事ができるだけのスキル・経験がまず必要になってきます。

障害のある子供を持つ親の中には、どう育てて良いかわからず、家に閉じ込めてしまうことも珍しくありません。

そのため、他の子供が普通に経験することを経験する機会がなく、必要な教育を受けていないケースもあります。

そうなると後々苦労するのは障害者本人なのです。

とMatt氏。

 

日本では障害者は社会で守るべき存在という考えがまだありますが、アメリカでは障害がある人でも環境を整えば

一般の教育を受け、(作業所などではなく)一般の企業で働くことができると考えてられています。

さらにアメリカは実力社会。

そこには障害者も含まれ、健常者と同じように評価されるからこそ、健常者と同じように能力がなければ認めてもらえないという現実があります。

日本でも障害者従業員に対しての見方はよりアメリカに近いもの(平等な評価)になってくると思います。

そうなると、親御さんがどう障害のある子供を育てるかが重要になってきます。

子供にどんな教育を受けさせるか、子供にどれだけのことを経験させるか、でその子供が将来自分でできる事が変わってくるのです。

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小さい頃のMizuki

私の両親がよく言っていた事は、

あなたは歩けないだけ。

それ以外はできるんだから、まずは自分でやってみなさい。

どうしても出来ないんだったら、話すことはできるんだから自分で誰かに頼みなさい。

そして助けてもらったらちゃんとお礼をいいなさい。

でした。

 

小さい時からそう言われていたので、今でも「まずは自分でやってみよう」と自然に思います。

私の例は特別ではありません。

障害のある友人が何人かいますが、いつも前向きに自らチャレンジしている人は、小さい時から親御さんが何でも本人に経験させていたという共通点があります。

 

Shaomei氏は、

Mattはスキルと経験が豊富です。

システムトラブルが起こったとき、何が原因なのか、どうすれば解決できるのかをすぐに見つけることができ、皆んなの信頼を得るまで時間はかかりませんでした。

目が見える人であっても、彼と同じような仕事ができない人はたくさんいます。

Mattがいてくれるお陰でチームが上手く回っていると感じます。

とおっしゃっていました。

 

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日本では採用のプロセスでも「障害」を重視し、配属の際にも「障害」を重視。

業務をする上でも「障害」を理由に、研修・出張・昇進など、他の従業員と同じ機会を与えられないことがあります。

障害者本人ではなく、その人の障害にだけ目がいき、会社としてより安全に管理しやすい方法で障害者を雇っているという姿勢が見えます。

 

個人的に、障害者自身が”能力を発揮できる”と思うポジションで挑戦してもらう方が、会社にとっても良いリターンが期待できのではと考えます。

障害者採用でも面接をして、採用の手続きをして、毎月のお給料を支払って・・・とコストが発生します。

もし障害者が必要としている職場環境が整えられなかったり、希望していた仕事内容と大きく違う場合、コストをかけて採用しても短期間で退職してしまう可能性が高いです。

 

障害者を雇用するなら、彼らを人として見ること、そして彼らが持っている経験やスキルをきちんと見てみてください。

そして、どうすれば働きやすい環境をつくれるのかを考えてみてください。

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