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シリコンバレーのアップル本社でSiriのアクセシビリティに携わっているSue氏。
彼女との会話の中で感じたのは、多様な人材が集まることをポジティブに捉えているということ。
会社側も多様な人材から出てくる多様なアイデアを活用して、クリエイティブな商品・サービスを提案したり、課題解決の 糸口につなげたりと会社の強みにしています。
日本では、企業と障害者の関係が平等ではありません。
障害者は自分のキャリアパスをほぼコントロールできない状況があります。
障害者を採用する際、多くの企業は罰金を逃れるため法律できめられた人数をまず雇うことに必死です。
しかし、あまり面倒な事はしたくないので、なるべく責任が少なく、アレンジに労力がかからない部門に障害者を配置しようとします。
障害者は、責任のある仕事を任される機会が少ないことから、昇進評価に大きくつながる機会も少なく、
結局同じポジションで長く働き、管理職やそれ以上の役職に進むチャンスがありません。
「障害者」はただ罰金の逃れるための存在ではありません。
また、企業イメージを良くするための材料でもありません。
障害者を一人の人間として、その仕事ができるかどうかを真剣に考えてください。
障害の有無が就職審査の最初の判断基準になってはいけないのです。
Sue氏とお会いして実感したことは、
アメリカでは、人々の自立した生活をサポートすることが大切に考えられている。
テクノロジーに認識の変化が加わることで、人の生活レベルは向上し、障害者は介助者からもっと自立した生活を送ることができる。
このような変化によって、多くの困難があっても、人生を充実させることもできる。
テクノロジーのおかげで、私たちはより便利に生活することができています。
障害者にとっても同様に、テクノロジーは生活スタイルに変化を与え、
新しい能力を取得したり、すでに持っているスキルを強化することも可能にしています。
しかし、企業側が障害者を見る目を変えず、平等な機会を与えなかたったり、
キャリアパスを描けない状況を作り続けるのであれば、
障害者の生活の質はこれからも変わることはないでしょう。
能力のある人々を活用せずに、ただ雇用だけしていのは宝の持ち腐れです。
彼らが企業に与えるインパクトは計り知れません。
テクノロジーだけでなく、私たちの考え方もアップグレードが必要なのではないでしょうか?