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こんにちは、Mizukiです!

ダスキンの研修生として合格通知をもらってから1年が経とうとしています。

時が過ぎるのは本当に早いものですね…!

研修先さがしのため、1年前からずっとコンタクトを取っていた企業のなかにCiscoがあります。

30年以上前にビジネスを始めたCiscoですが、スタート時から従業員の多様性に価値を置き、より良い職場環境作りに力を注いでこられました。

シリコンバレーでは、そのCisco本社を訪問!

お話を伺ったのは、黒澤 朋子氏、Chris Figone氏、Andy Smith氏です。

また、WebExというCiscoのテレビ会議ツールを使ってChinmoyee Deshpande氏にも参加していただきました。

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(左から) Chris, Mizuki, Tomoko, Andy

 

Ciscoのビジネスの成功は「インクルージョン(包括・多様性の受け入れ)」無しでは語れません。

一般的によく使われるようになった言葉「ダイバーシティ(多様性)」は、Ciscoにとって職場環境の土台のようなものと捉えています。

多様な人材をただ集めるだけでなく、受け入れていくこと、つまりインクルージョンも同時に行わなければならないと考えています。

職場環境で、多様な従業員を一箇所に集めることは難しくありません。

多様な従業員をいかに受け入れて、異なったタスクを一緒に達成させるかということが難しい部分なのです。

さらに困難なことは、異なった価値観をもった従業員がお互いを尊重し合い、相手の意見に耳を貸し、相手の意見にも価値を感じることができる企業文化を作ることです。

Ciscoが価値を生み出すために、インクルージョンが重要な役割を担っていると言えます。

このような考えから、Ciscoではインクルージョンを強調するため、「インクルージョン&ダイバーシティ」(ダイバーシティ&インクルージョンではなく)として施策を行ってきました。

2014年の夏からは更に発展し、「インクルージョン&コラボレーション」へ変更。

これは多様性を受け入れた従業員(インクルージョン)が様々なカタチで協働する(コラボレーションする)ことで、

より強い企業になり、より強固なビジネスを行っていけると考えているためです。

 

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アメリカの企業を訪問するなかで共通する取り組みを発見しました。

従業員が本業とは別にボランティアベースでの活動をするグループがあるのです。

Ciscoにも同じ取り組みがあり、Employee Resource Organizations (ERO)と呼ばれています。

15以上のグループが存在し、社内のダイバーシティ推進の大きな力となっています。

例えば、アジア系アメリカ人・アフリカ系アメリカ人・退役軍人・LGBT・インディアンなど。

その中に、障害者の理解浸透を目指して活動をしているConnected Disabilities Awareness Network (CDAN)があります。

ボードメンバーには障害のある従業員も選出されており、定期的にイベントや活動を実施しています。

Cisco本体からCDANへ予算が与えられており、その予算が活動運営費として使われます。

資金があることで、多くの人を呼び込むことができ、数多くのプロジェクトを実行できるとのこと。

年に一度、大規模なイベントを実施するなど、他のEROグループとも協働しながら、社内のダイバーシティを推進しています。

 

現在、CDANがフォーカスしているのは以下の4つの分野です。

  1. 能力
  2. アクセシビリティ
  3. 理解
  4. 最良事例・ベンチマーク

 

取り組み事例をご紹介します。

・人事部と密に連携を取り、様々な種類の障害者に対してCiscoの働きやすい職場環境を紹介。障害者雇用を促進。

・障害者への理解促進を目的に従業員向けの研修プログラムの開発。

・Cisco製品開発にて、障害者ユーザーへのアクセシビリティ改善に貢献。

 

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日本人のなかには「業務時間中にボランティア活動するなんて何てことだ!」と思う方がいるかもしれません。

しかし、Ciscoはこの活動を通して仕事のスキルをさらに伸ばすことができると考えています。

EROに参加している従業員は活動計画、予算管理、本業とは違う部門で働く従業員とうまくコミュニケーションをする必要があります。

そのスキルを現在の業務や、別の部門で働く際に活用することができるのです。

Ciscoはこの取り組みを「ストレッチ・アサインメント(拡大業務)」と呼んでいるそう。

EROの積極的な活動は、Ciscoのビジネスにも良い影響を与えているので、

マネージャーたちもEROの取り組む従業員をしっかりサポートしています。

 

わたしはこの状況を見て、スキルや経験は必ずしも通常業務から得られるものだけではないと実感しました。

本業とは違う環境、違うメンバーといっしょに取り組むことで、私たちの能力や価値はもっと高めることができます。

またこのような活動を通して、従業員はもっと会社への忠誠心を築くこともできると感じました。

 

後半へ続く・・・

One thought on “業務時間の”ボランティア活動”が企業を更に強くする ~Cisco訪問 前編~

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