This article is also available in: English
こんにちは、ジェフです。
「車イスの人と付き合うことについて母が言ったこと」ようやく完結編に来ました。
「車イスの人と付き合うことについて母が言ったこと」を書く理由いくつありますが、最初のきっかけは実は今年の旧暦新年のことでした。
今までと違って、今年は結婚して最初の旧暦新年です。
Mizukiはアメリカで研究をしているため、台湾に一緒に帰れず、私は一人で帰りました。
今年、母はMizukiに金のネックレスや指輪を買ってあげたいと言いました。
私は「いいえ、そんなものは要らないよ」と断りました。
金のネックレスや指輪の本当の意味を知りませんでした。
次の日、たまたまテレビのある番組で、台湾の年配の俳優が自分と自分の子供の話をしていました。
1945年から始まった国共内戦により大変のことが次々に起こりました。
その中でお金は一瞬で価値が無くなりました。
1949年、ハイパーインフレーションを終わらせるため、台湾銀行は新台湾ドル(*1)を発行し、旧台湾ドルで4万ドルを新台湾ドルの1ドル分として交換するレートに変更しました。
この経験のから、台湾の年寄りの人は「札のお金」を信用していません。
かわりに、金など価値が短時間で劇的に下がらない物を信頼しています。
なので、自分の子供が地元を出て、または国を出てキャリアを始める際に、よく金のネックレスをプレゼントしていました。
おしゃれのためではありません。
もし戦争がまた起きて、札の価値がまた無くなったら、その金のネックレスを使ってほしいと考えているのです。
それは両親として、子供に最後にあげられるものなのです。
私の母が「金のネックレスをあげたい」本当の意味は、今後Mizukiは子供の一人になり、もし万が一のことあったら、この金のネックレスを使ってなんとか生き延びて欲しいということです。
本当の意味を知った時に、感動して、この話を書こうと思いました。
旧暦新年に、母に聞きました。いつからMizukiのことを受け入れられるようになったのかと。
母は、
「私が受け入れられるかどうかは重要じゃないでしょう。
自分の子供が苦難の道を選ぶ際に、母として反対し、考え直して欲しいと言ったったのよ。
私は自分の役目を果たし、それでも、あなたはこの道進むことを決めた。
これはあなたの人生。あなたが自由に選ぶ権利がある。
あなたが真剣に考えてからMizukiと結婚と決めたなら、私はそれを受け入れるだけよ。」
その時、母は「反対」することでMizukiと一緒に生きて行く人生について真剣に考えさせようとしたんだと気づきました。
母は母として自分の愛のカタチで私とMizukiを愛しています。
愛は、時々世代の考えの違いで分からなくなりますが、確実に存在しています。
最後にお知らせです!
昨年秋に開催されたNHK Eテレ バリバラのファッションショー “バリコレ”が再放送されます。
前編 6月24日(金) 午前0時~0時30分 Eテレ
後編 6月26日(日) 午後7時~7時30分 Eテレ
7月1日(金) 午前0時~0時30分 Eテレ
私たちは後編の最後に登場します(*2)。
昨年見ていただいた方はご存知かと思いますが、当日サプライズで私の両親からのメッセージがあります。
この「車イスの人と付き合うことについて母が言ったこと」シリーズを読んでから番組をご覧いただけば、
結婚までの背景が分かっていただけるかなと思います。
ぜひチェックしてくださいね!
参考資料(英語):
1. New Taiwan dollar from Wikipedia: https://en.wikipedia.org/wiki/New_Taiwan_dollar
2. バリコレのレポートはこちらです