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こんにちは、Mizukiです。
2週間前に無事、日本に帰国しました!
久しぶりの日本は”逆”カルチャーショックを受けることも多く、年をとったからか(?)昔ほど簡単に新しい環境に適応できない自分に気づきました。
しかも先週は雨続きでほとんど自宅待機。
今週からやっと自由に外にでられるようになり、少し自由を感じています(笑)
さて、今週26日(月)は相模原で起きた障害者殺傷事件からちょうど2ヶ月。
私は参議院議員会館で開催された追悼集会とアピール行進に参加しました。
追悼集会には全国からおよそ300名が出席しており会場は人で溢れかえっていました。
議員の方々も多く参加されていて、中には聴覚障害の息子さんがいる元SPEEDの今井絵理子議員の姿も。
議員の方々、障害者団体や賛同人の方々が次々にアピールメッセージを発信していき、
「障害の有無で分けられることなく、教育・仕事・日常生活でインクルーシブな社会を作っていこう」
と、日本がこれから目指す社会を改めて確認し合いました。
会場にはこの事件で亡くなった19名を追悼するため、19のキャンドルとフラワーアレンジメントが飾られていました。
1つ1つ色とデザインが違うのは、亡くなった障害者1人1人が違う人間であり、違う希望や夢をもって生きていたということを現しているそうです。
議員開会での追悼集会のあと、日比谷公園に移動してアピール行進の準備へ。
参加者はそれぞれ社会に伝えたいメッセージを紙に書き、それを持ちながら行進していきます。
またそれぞれ自分の好きな花を持つことにもなっていました。
これもまた障害者1人1人は違う人間であること、そしてダイバーシティの重要性を現すためです。
アピール行進は日比谷公園の西幸門からスタートして、銀座を通り、東京駅の近くまで約1時間をかけて行われました。
ここは特に交通量の多い道路。
もちろんこれまで車道を歩いたことはないので最初は少し緊張しましたが、いつもと違う目線で東京の街や通行人を見ることができ、特別な気持ちになりました。
行進中は
- すべての人の命と尊厳を守ろう!
- 我々は個性的な存在だ!
- 多様性が社会の力だ!
- 誰も取り残されない社会を作ろう!
- 共に生きるインクルーシブな社会を作ろう!
という5つのコールをしながら行進しました。
私は7月にアメリカの障害者自立センターの全米会議で同じく行進に参加したのですが、そのときと比べると・・・通行人のリアクションは少ない印象。
日本の人はこういう行進を見なれていないからか、関心がそこまでないのか・・・うーん。
ただ良かったことは、追悼集会・アピール行進の両方にNHKや朝日新聞などの大手メディアが取材に来ていたこと。
その日の夜にテレビニュースでの報道され、ニュース記事もリリースがされていました。
メディアを通してより多くの人に知ってもらう事ができるので、とても重要なことです。
社会の人たちに注目してもらい、意識を変えてもらうことは簡単ではありません。
こうした1つ1つの行動が少しずつ人に伝わっていき、障害者への理解向上やインクルーシブ社会の実現につながっていくと信じています。
相模原で起こった残虐な事件が再び繰り返されないよう、障害のある当事者が主体となり、
アピール行動を継続して行っていく必要があると強く感じた1日でした。