This article is also available in: English
前回のブログで長女を出産したことを報告させていただきました。
忘れないうちに10ヶ月間の車イス妊婦生活についても書いていきたいと思います。
どんな妊婦さんでもお腹の中の赤ちゃんが成長にするにつれて、母体も変化していき
日常生活で不便に感じることが増えていきます。
私の場合、普段の生活は手動車イスを使って移動をしていて、安定期に入る少し前から
上り坂を登るときの体勢=上半身を前方に倒し、腹筋と腕の力を使って坂道を登る状態が
胎児に影響ないか気になり始めました。
特に最初の妊娠なので、お腹に圧がかかることで流産しないかとかなり心配しました。
家の最寄り駅は改札から出口エレベーターまで緩やかな長い坂道が続きます。
毎日通勤で電車を利用するため、絶対に避けられないルートでした。
さて、どうしようか?と考えた末に出した結論は、
「外で使う車イスを手動車イスから電動車イスに変える」でした。
さっそくお世話になっている車イス業者に相談。
電動車イスを入手するオプションは大きく分けて3つありました。
- オーダーメイドで自分の体にあった電動車イスを作る
- 既製品の電動車イスをレンタルする
- 既製品の中古電動車イスを購入する
1番目のオーダーメイド電動車イスは、
- 採寸から納品までに時間がかかること
- 体が変化する妊娠期間前後に必要な車イスなので体にぴったりサイズのものは不要
ということで、条件に合わないと判断しました。
検討したのは既製品の電動車イスです。
2番目のレンタルは料金が毎月約5万円程度。
当時妊娠5ヶ月だったので、残りの妊娠期間5ヶ月分 = 25万円です。
そして3番目の中古電動車イスの購入ですが
これも何と約25万円。
同じ金額だったので悩みましたが
- 出産後、赤ちゃんを抱っこ紐で行動するなら電動車イスの方が便利そう
- 2人目以降の妊娠の可能性もある
という点から、
レンタルではなく自分のものになる「中古の電動車イスを購入する」にしました。
中古といっても見た目はとってもキレイでタイヤと充電器は新品。
購入から2年間はメンテナンスもついてます。
昨年末に注文して、年明けにすぐ納品していただいた電動車イス。
最初はスピードの遅さや
幅が広くて狭い場所に入れないなど不満もありましたが
慣れたらかなり快適でした。
特に妊娠後期はお腹が大きくなり骨盤も広がります。
妊娠中期までは、外出先に合わせてたまに手動車イスも使っていたのですが
後期になると体ぴったりサイズの手動車イスにおしりが入らず・・・
無理やり入れるとお腹がきつくて
妊娠前のように素早く動くことはできなくなってしまいました。
電動車イスがあったおかげで
妊娠9ヶ月まで仕事にも行くことができ
臨月に入ってからも外に1人で買い物に行くことができました。
これはかなりストレスフリーだったと思います。
他にも電動車イスにして嬉しいことが。
それは冬に白いコートをたくさん着れたことです。
手動車イスだと必ず袖口がタイヤで汚れてしまうので
冬はいつも濃い色のコートばかりだったんです。
電動車イスだとそれを気にしなくて良いんですね。
下の写真、車イスは写っていないですが白コートが大活躍でした。
手動車イスではできないオシャレも妊娠中に楽しむことができました。
出産後は体も少しずつ元に戻り、
また外では手動車イスを使い始めています。
年明けから出産した5月まで電動車イス生活だったので
少しずつ体力を戻さねば!と思い、
手動車イスでの散歩を日課にしています。
車イスでの妊娠生活をされている方、
これから妊娠・出産を考えていらっしゃる方の参考になれば嬉しいです。
またエピソードをアップしていきますね!