6月12日に第4回Ability For Successオンラインディスカッションを開催しました。今回は、アメリカのワシントン州から1名、日本から2名の方にご参加いただきました。ディスカッションのテーマは、「一人ひとりの仕事の能力・パフォーマンスを効果的に評価する方法は?」です。
先入観のフィルターを取れば、本当に能力がある人材を見つけられます
私が所属するシラキュース大学は障害学をアメリカで最初に初めた大学であり、障害のある学生も必要なサポートが提供され、平等に学ぶことができるインクルーシブな教育環境が作られています。また学生だけでなく、シラキュース大学には障害のある職員もたくさん働いています。その中の1人がMichael A. Schwartz教授。聾者であるSchwartz教授は、法学部下に設立されているDisability Rights Clinic(障害者権利について法的サポートをするオフィス)のディレクターを務めながら、障害者法なども学生たちに教えています。
「日本の障害者雇用課題」をテーマにRooted in Rightsと動画を制作しました!
Rooted in Rightsというのは障害者の人権やアドボケートを目的に活動しているプロジェクトです。2月にシアトルにあるDisability Rights Washingtonを訪問した際、このプロジェクトへの参加依頼を受けました。「これはまたと無い機会!」と思い、二つ返事でOKしました。日本の障害者雇用について多くの人に伝えられる絶好の機会だと思いました。Rooted in Rightsと協働したこの動画では、日本における障害者雇用の課題と、それを変えていくにはどうしたら良いかを提案しています。
その動画がついに昨日、公開されました!まだチェックしていない方は是非ココから見てみてくださいね。
店頭でプロフェッショナルに働く障害者たち ~Costco訪問 後編~
実際にCostcoの店舗を見学させていただき、様々なバックグラウンドを持った人たちが生き生きと働ける職場環境があると実感しました。日本ではまだまだ表に出る仕事に、障害者が配置されていない環境があります。それは何故でしょうか?表に出る仕事はできないと思われている?表に出すことが恥ずかしいと思われている?その両方のケースもあるのかなと思います。ただ業界によっては、大部分のポジションが表に出てお客様と接する仕事というところもあるでしょう。そういう業界ではどうやって障害者雇用を促進していけばいいのでしょうか?
店頭でプロフェッショナルに働く障害者たち ~Costco訪問 前編~
シアトルで最後に訪れた企業はCostco(コストコ)です。本社はシアトルから東へ車で約30分ほどのイサクワという街にあります。取材に応じてくださったのは人事部 副部長のBrenda Weber氏。Costcoの場合、従業員の大部分が店舗での仕事になり、そのほとんどが体を動かす業務です。こういう業務と障害者採用は日本ではあまり結びつかないかもしれませんが、Costcoでは各店舗に最低1人は障害者が働いているといいます。日本のように障害者を絶対に雇用しないといけない法律はありません。さて、Costcoはどのような採用プロセスを踏んでいるのでしょうか?
障害者と健常者、意識の違いとは?
ボストンで最後に訪問したのは障害者アドボケートのJohn Kelly氏です。今から32年前、25歳のときに事故で四肢まひとなり現在は車イスで生活されています。健常者として生活した期間が長かったため、障害と向き合っていくには大きな苦悩があったそう。
アクティブな活動経歴を聞いた私は、以前から不思議に思っていたことをJohn氏に聞いてみることにしました。「 なぜアメリカにはこんなに障害者アドボケートがいるのか?」John氏はご自身のセオリーを基に、アメリカの歴史や文化について教えてくれました。
すべての従業員が自分の可能性を広げられる会社 ~Amazon訪問~
シアトルでは私の生活を大きく支えてくれている企業、Amazonを訪問しました。インタビューで特に興味深かった取り組みは2つ。合理的配慮の提供方法と社内研修の豊富なアクセス方法です。今回のインタビューで、Amazonではすべての従業員が可能性を広げられる環境にあるんだということを実感しました。すべての従業員の中には、もちろん障害者従業員も含まれます。
車イスの人と付き合うことについて母が言ったこと その4 -母が日本を訪問-
人は時々考えすぎて、実際に見えないものでも心配になってしまいます。未来のことを心配しすぎたり、中には現実として起こらないことにも不安になります。私もその一人。そして私の母もそうでした。
母は、日本での私とMoon Rider(車イスユーザー)のMizukiの生活をとても心配していました。私がどれだけ「問題なくやっているよ」と伝えても、母は一切それを聞きません。百聞は一見に如かずということで、私は母を日本に招待し実際に日本での生活を見てもらうことにしたのです。2014年2月、旧暦新年の連休をつかって母と弟が台湾から東京にやってきました。
女性と障害者は職場を変えるキーパーソン
仕事をする上で障害者であることが不利に働くことがありますが、女性であることもまた不利になる場合があります。ボストンでお会いしたLisa Iezonni氏は、マサチューセッツ総合病院に勤務しながら、ハーバード大学医学大学院でも教壇に立ってる女性教授。多発性硬化症のため日常生活では車イスを使っています。彼女が現在のキャリアを積むまでには、女性+障害者であることから様々な困難がありました。アメリカの新しい法律や教育の変化が、どのようにの職場環境にも変化を与えているかお話してくださいました。
サンディエゴで利用した車イス対応ルームをご紹介!
3月に訪問したサンディエゴで宿泊したホテルは「The Sofia Hotel」。参加した国際会議の会場まで歩いて10分ほどで行けて、値段もお手ごろなのでココを選びました。リクエスト通り、ADAルーム(車イス対応ルーム)を用意していただけたのでお部屋をご紹介します!