店頭でプロフェッショナルに働く障害者たち ~Costco訪問 前編~

店頭でプロフェッショナルに働く障害者たち ~Costco訪問 前編~

シアトルで最後に訪れた企業はCostco(コストコ)です。本社はシアトルから東へ車で約30分ほどのイサクワという街にあります。取材に応じてくださったのは人事部 副部長のBrenda Weber氏。Costcoの場合、従業員の大部分が店舗での仕事になり、そのほとんどが体を動かす業務です。こういう業務と障害者採用は日本ではあまり結びつかないかもしれませんが、Costcoでは各店舗に最低1人は障害者が働いているといいます。日本のように障害者を絶対に雇用しないといけない法律はありません。さて、Costcoはどのような採用プロセスを踏んでいるのでしょうか?

すべての従業員が自分の可能性を広げられる会社 ~Amazon訪問~

すべての従業員が自分の可能性を広げられる会社 ~Amazon訪問~

シアトルでは私の生活を大きく支えてくれている企業、Amazonを訪問しました。インタビューで特に興味深かった取り組みは2つ。合理的配慮の提供方法と社内研修の豊富なアクセス方法です。今回のインタビューで、Amazonではすべての従業員が可能性を広げられる環境にあるんだということを実感しました。すべての従業員の中には、もちろん障害者従業員も含まれます。

女性と障害者は職場を変えるキーパーソン

女性と障害者は職場を変えるキーパーソン

仕事をする上で障害者であることが不利に働くことがありますが、女性であることもまた不利になる場合があります。ボストンでお会いしたLisa Iezonni氏は、マサチューセッツ総合病院に勤務しながら、ハーバード大学医学大学院でも教壇に立ってる女性教授。多発性硬化症のため日常生活では車イスを使っています。彼女が現在のキャリアを積むまでには、女性+障害者であることから様々な困難がありました。アメリカの新しい法律や教育の変化が、どのようにの職場環境にも変化を与えているかお話してくださいました。

テクノロジーと障害者国際会議に参加しました!

テクノロジーと障害者国際会議に参加しました!

3月の末にカリフォルニア州サンディエゴで開催された「第31回 テクノロジーと障害者国際会議」に出席しました。この国際会議では職場や学校など障害者の日常生活をサポートしてくれる最新テクノロジーについて学ぶことができます。もともと私は参加者の1人として登録していたのですが、ワシントン大学で取材したDO-ITのSheryl Burgstahler氏から「プレゼンターとして加わってほしい」という嬉しい依頼が!DO-ITプログラムは日本を含むアジア各国でも活動しており、その取り組みについて話すプレゼンのなかで、私から日本の障害者の教育と雇用について少し話をさせていただきました。

自分の障害を履歴書に書きますか?~ボストン自立生活センター 後編~

自分の障害を履歴書に書きますか?~ボストン自立生活センター 後編~

履歴書に自分の障害を書くことは、日本人の私にとってごく普通のことでした。しかし、ボストン自立生活センターのSarah氏から言われた一言でハッと気がついたことがありました。日本では当たり前のように考えられている障害の公開や、障害を証明する障害者手帳。この仕組みは良い面もありますが、この仕組みがあることでいつまでも健常者と障害者を分けて考えてしまうことにも繋がっていないでしょうか?皆さんはどう思いますか?

失敗が次の成長に繋がる!「リスクを負う尊厳」とは? ~ボストン自立生活センター 前編~

失敗が次の成長に繋がる!「リスクを負う尊厳」とは? ~ボストン自立生活センター 前編~

ボストンでは障害者自立生活センター(Boston Center for Independent Living)にて、Allegra Stout氏とSarah Kaplan氏にお話を伺いました。今回の取材で一番興味を持ったのは、Transition Internship Program。開始して6年目になるこのプログラムは、障害のある高校生を対象にした有給インターンシップです。提携しているのは地元ボストンの営利・非営利団体、一般企業、教育機関、政府機関など。生徒自身が「できる事」ではなく「やってみたい仕事」を重要視してコーディネートされています。その理由とは何なのでしょうか?

インクルーシブ&ダイバーシティな職場環境を効果的に作るには?

インクルーシブ&ダイバーシティな職場環境を効果的に作るには?

4月のAbility For Successのテーマは「インクルーシブ&ダイバーシティな職場環境を効果的に作るには?」です。今回はアメリカ・シアトルから2名の参加者がありました。動機になっていることは違いますが、お2人とも同じように社会の環境をより良くしたいと考えて行動を起こしています。ディスカッションでは、多様な人材がいっしょに働ける職場をつくるためにどんな要素が必要かアイデアを出し合いました。

米スターバックスに聞いた!障害から得るスキルは重要な資産である ~Part 4~

米スターバックスに聞いた!障害から得るスキルは重要な資産である ~Part 4~

スターバックス本社訪問の最後のレポートは、筋ジストロフィーで車イスユーザーのJessica Rafuse氏。Equal Employment Opportunityチームで働く彼女は、障害者の採用を推進するために新しい雇用戦略を立てています。アメリカ企業を訪問するなかで「その仕事にベストな人材を採用する」という考えをよく耳にしますが、これはスターバックスでも最優先事項のようです。そこで気になったのは、日本の企業は「ベストな人材」の候補に障害者をそもそも入れているのかな?という点です。

米スターバックスに聞いた!社内の理解度が障害者雇用の命運を分ける ~Part 3~

米スターバックスに聞いた!社内の理解度が障害者雇用の命運を分ける ~Part 3~

スターバックス本社訪問レポート Part 3です。聴覚障害のあるAdam Novsam氏はビジネスアナリストととして働きながら、Part 1で紹介した Starbucks Access Allianceのメンバーとしても活躍しています。インタビューでは、聴覚障害者の「聞こえない世界」と健常者の「聞こえる世界」のさまざまな違いを教えてくれました。また私自身が日本で一緒に働いた聴覚障害の元同僚についても話をしました。